依頼事例「婚約者のご両親と会見の場で母親役を演じて欲しい」

事前説明
当ページは依頼事例です。
いただいたご相談内容や実際の依頼の流れなどを紹介しています。
なお、当ページは以下の点が含まれていますのでご注意ください。
・万が一の特定を防ぐために内容を少々変更しています
・読みやすいように複数のメールをつなげています
・依頼者さまから掲載許可をいただいています
・依頼者さまの身元保護のため、内容についての質問にはお応えできません
以上です。
お問い合わせの際の参考としていただけますと幸いです。
ご相談内容
以下、ご相談者さまからのお問い合わせメールです。

こんなことを頼めるかどうか分かりませんが、
誰も頼る人がいないので相談させていただきました。
頼みというのは「母親役」についてです。
どうしても母親が必要となったのでお願いしたいです。
正式なものではないのですが「結納」のような席(以下、会見)に、
どうしても母親が必要なんです。
私自身、その日が迫ってきているので冷静ではありません。
説明が上手くできないかもしれませんが事情をお話しします。
私には婚約者がいます。彼とは私が働いているお店で出会いました。
お客さんと店員として出会ったのです。
最初はお客さんとして接していたのですが、いつのまにか恋人関係になり、
婚約をする仲にもなりました。
ちなみに、出会ってから1年も達っていません。
私はすでに 20代後半。
結婚は20代のうちにしたかったのでこの機会を逃したくないというのが本音です。
なのですが、彼氏には伝えていない秘密があります。
それは母子家庭で育ち、母親から逃げるように上京してきたこと。
実の母親のことを悪く言いたくありません。
でも、かなり底辺に位置する人物でした。
ろくに子供の世話もしないで男遊びが激しい人。ひもじい思いも何度もしました。
家庭環境も荒れていたので、中学の卒業を機に地元を脱出。
それからは今いるお店でずっと働いてきました。
以降、母親とは連絡を取っていません。
金輪際、母親とは一切関わる気もありません。
収入も同年代の同性はもちろん、異性よりも稼いでいます。
頼れる大人の男性も周囲にはいます。
人望もほどほどにあるので、相談にも乗ってくれる先輩・同僚・後輩もいます。
しかし、これだけは周囲の人たちには相談できません。
親戚に頼るという考えも頭をよぎりました。
でも、そうすると母が嗅ぎつけるでしょう。お金をせびってくるはずです。
彼氏には「縁を切るように実家を出てきたので、いまさら会えない」と伝えました。
正直に過去を話し、もう二度と母親とも親戚とも関係を持ちなくないと。
なんとか母と接触させないための言い訳です。
彼は納得はしてくれました。
お父様とも話をしていただき、家と家との付き合いはしないと約束していただきました。
ですが、彼氏とその父親も真面目な方で「事情は分かっているけれど一度だけ会いたい」と頑なに譲りません。
「ちゃんとしている家庭」なんです。
私の感覚からすれば「適当でいいのに」と感じることでも手を抜かない感じです。
実の母の居場所は知っています。
しかし、歳をとっているのに素行も昔と変わらずあきれました。
だからこそ、1回でいいので代理の偽母親が必要なんです。
彼との話により、「結納金」は先方が出す予定だとおもいます。
しかし、私は先にお話した通り母・親戚とは縁を切っている。
なので、母親から「せめてもの贈り物」としてお金を先方に差し出して欲しいです。
金額は 50万円。お金が入った封筒をスタッフさんに渡すので安心してください。
もう誰も頼れません。いくつかの便利屋さんにも依頼をしたのですが、
どこも「無理」「リスクが高い」との回答ばかり。
受けてくれるところも足元を見られて法外な見積もりを出されるだけ。
期日も迫ってきていますし、八方ふさがりで夜も眠れません。
どうか、お願いします。
以上。
担当者より補足説明
切羽詰まった状況で、冷静になられていないと当時は判断した記憶があります。
このような状態にある方は、情報提供の漏れ(伝達不足)をする傾向があるため、
そのあたりに敏感な業者はあまりいい顔をしません。
また、会見の席まであと3日しかないとのことでしたので、引き延ばしを要望しました。
たった 3日ではスタッフの手配さえ難しいためです。
仮にスタッフを手配してもやっつけ本番。
準備不十分となり、かえって相手方に不信感を与えてしまいます。
準備不足を理解している依頼者さまでも、現場においてスタッフが
ミスを起こしてしまうと過剰に反応してしまう前例がいくつもあります。
相談メールから判断するに依頼者さまは冷静さを欠いている様子なので、
どうにか日をあけるように要求させていただきました。
本来、このような場においては「親類」を派遣してリスクを抑えるのが基本です。
また相手方がすでに「探偵に依頼」している可能性も考慮すると、
同業他社が依頼を断ったのは無理もありません。
なかば閉鎖空間で、設定をもとに受け答えが発生。
依頼者さまとある程度似ている顔のスタッフを手配する必要があります。
全体的に難易度の高い依頼です。
そのため、依頼者さまには以下の点を了承していただきました。
- 当件で当事業所側に損害が発生した場合、依頼者さまが補填すること
- 先方(相手方)がすでに探偵に依頼している可能性を考慮すること→ばれている可能性の認識
- スタッフの明らかなミスがない限り、依頼が失敗にあたいすると認識しても返金要求はしないこと
以上です。
準備~実行までの手順など
期日を先延ばしにしたものの、時間があまり残されていません。
電話・メールでは時間がかかってしまいます。
そこで、担当者がまとめた情報を母親を演じるスタッフに提供。
スタッフ自身が依頼者さまと顔を合わせ、詳細を詰める方式をとりました。
担当者を仲介するのが通例ですが、今回手配したのはベテランスタッフ。
ヒアリングも慣れていると判断したためそのような措置をとっています。
まずは基本となるお互いの呼称の確認。生年月日・干支。
依頼者さまの生まれ故郷。通っていた学校。勤めているお店。
「子供の頃の写真」を求められたときの回答の作成。
※昔の写真から嘘がばれやすいため
会見の場となる店内の構図・席順の確認。
相手方の情報。共通認識のすりあわせ。
依頼者さまが作成した想定会話パターンの読み込み。
退席~帰る際の経路の確認。
万が一を考慮して、スタッフは実際の「母」が住んでいる方面の電車に乗ることで合意。
さまざまなパターンを考慮して、ようやく事前打ち合わせが完了しました。
なお、契約については書面で取り交わしています。
相談者さまの状況・プロフィール
性別:女性
年齢:20代後半
職業:接客業
状況:母親役が必要
利用目的:婚約者に母親を見せたい
解決したい悩み:婚約が破談にならないように、相手方の要求を満たしたい
相談者さまのご要望
- 演技ができるスタッフを希望
- 年齢は40代から50代中ごろまで
- 相手方から母(母親役)の連絡先を問われても教えない
- 写真撮影を求められたら必ず断る ※母親役の顔・姿を記録に残さない
- 会見の場で金銭が入った封筒を相手方に渡す
- 服装は着物ではなくても良いが、綺麗な服装を希望
ご依頼内容の確認
サービス名:母親代行
役柄:母親
派遣先住所:非公開
希望派遣スタッフ性別:女性
希望派遣スタッフ年代:40~55歳
その他ご要望:演技経験者希望
ご利用料金:非公開 ※決して安くはない料金です。
現場入り~最終打ち合わせ~待機も含めて利用時間は約 3時間。
結果
成功。依頼者さまのその後については非公開とさせていただきます。
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